ライフスタイルと大人カルチャー(1)

2020年オリンピック開催の年、日本の人口は、10人に8人が40代以上となる想定です。
人口構造の劇的な変化によって、かつてはマーケットの中心だったユースカルチャーも衰退傾向、そして大人カルチャーが問われはじめました、、、。
大人カルチャーはマーケットを引率できるのでしょうか?

1970年代からバブル期にかけては、マーケティングターゲットとしての若者消費が日本経済を支えてきました。若者による消費は、他者との差別化を際立たせる「自己差異化のための個人的消費」として、高度消費社会の需要の担い手でありつづけました。

そして、若者が輝いていた時代から20年あまりが経ちます = 失われた20年
消費離れ、将来の消失(不安)、若者の収入の減少 → 旺盛な消費意欲の減退 → 個人的消費に走ったりせず将来に備える貯蓄へ向かう、もちろん熟年層も貯蓄に走る。といった経済減退の道筋をたどってきました。

若者はビジョンを描かなくなり、内向的になってきてたと言われます。そしてほとんど、夢がないらしい。
大学生が将来の夢と聞かれて 「大企業に入り、きちんとした人と結婚をして健全な家庭を築きたい」と答えるといいます。昔は夢ではなかったような、、、体よく納まることをよしとする社会、、。

模倣する魅力的な対象がない、今は検索で大抵の将来像が分かります、こうすると → こうなる、、まるでゲームですが、実際はそんな簡単に結果は出ません。
ライフスタイルは基本、日常の展開だから、近い自分を創造しやすいです。
40代~60代の方々のライフスタイルが、かつての70~80年代のアメリカの生活スタイルのように、「かっこいい大人」として若者を魅了する事が、大人カルチャーの前提かもしれません。